良いと思ったから買うし、良いと思ってるから売る
モノを買う時は、価格なりデザインなり信頼度なり、どこかしら良いと思った部分があるから買う。
当然っちゃ当然の事ですね。
自分たちのようなモノ作りの人間は、良いと思ってるからカタチにして売る。
そしてどこかしら琴線に触れた人が買う。
今日はその心の琴線にもモノの金銭にも触れないお話。
buffでピアスを買った時のこと。
ジュエリー用ポーチと一緒に入れられていたものが今日のメイン。
この封筒を開けると中には…
ショップカード
買ったピアスの写真
そして手紙
この手紙の内容は
モチーフとなったモノの由来と意味。
はっきり言って、これを目当てに買う人はいないし、デザインが気に入って買う人にとってはあってもなくても変わらないものです。
そしてこれ単体はお金にならない。
じゃあこれは何なのか。
言い方は悪いですけど、ただの石ころに見えてもパワーストーンだと言われれば良いモノに見えてくるような。
買った人に意味と価値を与える、または増やしてくれるプラスアルファなわけです。
売る側としては「こういう意味を込めて作ったこんな良いモノなんですよ!」と買った人に伝えたい側面もあるのかも?
どんなにデザインが気に入って買った人でも、本当の意味を知っていて買える人は少ないですからね。
高校時代、今はもう閉店してしまったジーンズショップなんですけど…。
そこで一本のジーンズを買った時、数か月後に
「お客様が買ったあのジーンズ、製造中止になってしまったのであれが最後の一本になりました。大事に履いてくださいね!」
という手紙が来たことがものすごい嬉しかった記憶を思い出しました。
良いと思ったから買う。
良いと思ったから売る。
けれどその中に何かプラスアルファがあると、別の価値が生まれることもある。
手間
心遣い
当てはまりそうな良い言葉が日本語にありました。
一昔前のどこかのCMでも「お金にならない価値がある」って言ってますしね。
お客にとってはお金を払っていない部分で生まれる価値もあるし、売る側はそれを生み出す意義を探す。
モノ作り側の人間として、良いなぁと思ったので記事にしました。
あ、ちなみに買ったピアスですが
こんな感じで
こんな感じになります。
かなり気に入っていて、ちょっとしたお出掛けの時は必ず身に付けてます。
良い買い物でした。